卵の殻保存同盟

落ちた鈍い殻はとてもおいしい、と思う

火噴く怪獣

妄想する人間ではない。
想像を積み重ねるわけではない。
先人の魂を引き継ぐわけではない。
それらしきに収まれば十分らしい。
見せかけの為に様々な服もどきを用意するだけの人生だろう。
そこから離れて一体何処に行くのかわたし。
この胸に中に生まれた一つの設定を積み重ねるふりをしよう。
怪獣が私の胸から生まれた。私は死なずこの文章を打ち込んでいる。
怪獣は名前がない。今後つけられる予定もない。
人々は怪獣の存在に気を寄せない。日常生活は続く。
怪獣は街を潰していく。火を噴く。
人々は死ぬ。住宅に潰されて。火に覆われて。
それでも日常生活は続く。死んでも終わらないように。
なお私はこの文章を打ち込んでいる。
怪獣は私の胸の中にいる。怪獣という響きを越えず存在を続ける。
怪獣にどのような価値が生まれるかは私次第なのだ。
どのような立ち位置で、どのような姿で、どのように現れて、どのように死んでいくのか。
怪獣は私の心の中のコンパスの針。
コンパスに必要なものは何か僕は知らない。調べようともしない。
重力や針や視点など、コンパス足りうるものを確実に捉えなければならない。
私が言葉を発するに、絶対的に必要なものを捉えなければならない。
微弱なコンパスの針を強めるに、常に意識するに必要なものが何かわからなければならない。
世界の外から内側へと進入するに変わるものと戦い勝たなければ。
その世界の当たり前を捉えなければ。

興味

興味を覚えない。
私の欲望に溺れているが、気づかずすかす。
何もしていないけれど、達成する。
時間も精神も余っている。使っていない。
眉間が沸騰する。動きは制限されない。
言葉が話されるフィールド。扱われる単語。
みんな何処で話しているのか。私は何処。
どのように話すか考えず、哲学は放棄。
ほうきに乗って、夜中の都市へと落下。
星になって、ちりちり消えて、通行人はまばらな雪を息で溶かす。
街に哲学者はいらない。街に溶けた学問を人々は読まない。
現実、私の。
動かない、目立たない、寝ない。
言葉を話そう、明日へ進もう。
今日はなされる。

みんな今日を忘れて。

コンパスの針を示せ

コンパスの針が弱い。動きが鈍いコンパスはいらない。ゴミ箱行き。
そんなことを知らない人の部屋には、使われたヨレヨレのティッシュや積まれた漫画や脱ぎ捨てられた冬の上着で足の踏み場がない。物に定められた道を進んでいく。ゴキブリの子供が壁を走っていく。
私自身の行為、私が今いるという場所、肉体を知らない。居るために、負けないために頑張ってきたのはもう卒業。一つ一つの行為、時間に魂を込めて生きていかなければならない。私の肉体、コップに液体を充実させなければならない。
ぼーとする気配はみせられない。心のコンパスの針を感じながら、刺していく。今目指す道を忘れないで、刺していく。
世界の感覚。世界のふところ。私は私の理解に負けず、欲情と気づきに勝ち進むことを諦めてはいけない。コンパスの針が鋭く刺すこと、集中する。
心を制限しない。全て、知り感じ思うことを発揮する。ただ開放する。私に定められるな。全てを示せ。コンパスの針を、強く。当たり前のように。

見ようとしていた

見ようとしていた。
ボールを投げれば暴投ばかり。走れば直ぐに足を角にぶつける。ビスをなかなか打ち込めない。片思いする相手とは何を話せばいいか分からない。そんなことばかりだ。
直線、真っ直ぐ。勝手に話は出来上がる。私は自然に生きていく。そんな話は信じられない。
だって、わたしは、


「」


括弧の中の言葉は口からも胸からも生まれない。今話そうとしているみたいに見えたかもだけどそれってあなたの幻想。僕の現実ではない。
目薬をしようとしてもなかなか目に入らない。今日の朝、うちの弟がよくなっていたように目くそが山ほど生まれていた僕。どうやら母が一週間前になっていた結膜炎みたいな感じ。
目薬がぽとりと目に落ちる。目に落ちる。目に重力に引かれた雫が落ちてくる。薬が落ちてくる。私に落ちてくる。
害のあるものは自分から遮断して生きる。僕はおっちょこちょいで頭が弱いから害があるものと上手く付き合えないから全て諦めるの、人生。
欲は消えない。私は死なない。諦めたふり、逃避したふり。ご飯は食べるし、性は貪るし、辛いし、寂しいし。でもどうすればいいの、分かんないの、どうしようもないの。そんな時間五年ぐらい。
今までと違う人生、同じ道はさ何らやっていることは変わらないだろうね。しかしものを理解して生きようとしなければ道を上手く渡っていけんから努力せんといかんね。上手く生きていい女の子と巡りあえればなぁと毎日考えているよ、本当だよ。
目薬を真っ直ぐ目に落とせる僕が自然。自然が結構難しい。痛みとの上手い付き合い方。生きていくって大変。気をつける、注意するために生きてるんじゃないし。やりたいことしながら痛みを上手く受け止めて、あるときは回避することなく痛みながら、どの道を選択していくのか。それが人間を生きていくことなんだなと私は思う。

感覚

感覚って難しい。
三つや四つ、別の場所に行く。皆んな日本語を話している。何を話しているかは分かるけれど、意味が分からない。その場所に続くルールは何によって構成されているんだろう。
言葉が耳に入らないことを恐れている。言葉の綴りが掴めないからって、「ごめん、もう一回言って」を三度も四度も繰り返していたら人が離れていく恐怖。一つの単語を見放して、話を聞いているふりを何度も続けてきた。
話したくなければ話さなければいい。嫌いならば嫌いでいい。好きならば好きでいい。夜中の海辺でキスをするカップルも、有名レストランの残飯を漁る貧乏人もそれぞれの価値観、僕とは違う人生を歩んできた。
僕は僕以外の人間はいないように、僕の世界は僕で足りていると感じている。幸福以外は存在しない、悪い感情や嫌な感情を覚えるぐらいならば、何事も良いように解釈しようと生きようとした。
感性を磨けとうちの劇団のボスは言う。はて感性とはなんだろうか。
人はそれぞれの価値観。僕は僕個人の中ですやすや生きているつもり。あれは無理、可能を当然のものとして息している。初めて会う人はそのことを知らないんだけれど、僕はそれを知らない。知らないことを忘れた。
大切に守ろうなんてゴミみたいなもので、波は砂を簡単にならすから諦めようみたいな、それもありえない。そもそも生命、生きていると勘違いする心臓の鼓動、これを得ている時点、生きているという感覚に縛られる私なんだから波を俯瞰できない。波がやってきてからくるまでの時間内の語りだ。
父が何処かへ行ってから、父の部屋となっていた使われない二階の大部屋で寝ている。ベットの上に布団を敷いて寝ている。19のときまったく掃除をしなかったせいでダニに刺され放題、顔腕、終いには性器にまで及ぶ被害を受けた。今日、バイト先のおばさんはベットに敷くシーツの話をしていた。シーツを買わないとな。掃除をしないとな。ダニに刺されるのは勘弁だ。そう言いながらまた掃除をしていない。時々ダニのようなものが腕を駆け巡る感覚に襲われる。母はダニに敏感で、僕が母の布団に横になると嫌悪感を示す。
今までのままではいられない。これからどのように自分を動かしていく? 何が分かって分からなくなるんだろう。感覚、分かる感覚。分かろうとする感覚。異物にしか見えなくなる感覚。よい人に出会いたい。出会っているかも。それも本当か分からない。それでも、やっていく他道はない。

伝えたい

連絡することは山ほどある。あなたが知っているわたしはなに。
なんだったっけ? 身体だけが焦る。
分かっているのよ。分かっているだけなら駄目なの。空気よ震えて。お願いだから。
あなた「に伝わる「わたしのテクノロジー「
教えて「教えて「教えてよ
分かっているだけなら駄目なのに私は此処にいるだけなのよ
伝えたよ、そうだった筈よ
伝わらない伝わらないわ
私は何も話していないから。
答えが毎日埋まり続ける。あなた達に伝える筈だった気持ち
器がどれだけ用意されても液体が届かなければ意味がないわ
私の若さは何処へいくの。
何者になるの。話し方は知っていた筈よ。
あなたたちに任せていた私の言葉を返して。
私のテクノロジーを返して。
もっていかないで…
快感っ! 人を破壊する行動。
世界は情動と共に、連なりパズルが生まれる。
言葉のパズルに入りたい私は愉快だ。なにか道がある筈だ。
山ほど溜まった連絡事項。その答えはどこ
私がしたいことはなんだろう。なにをするんだろう。
連絡事項を伝える手段はどこ?
ずっと分かっていても、どうしようもなかった。
伝えたくてもどうしようもなかった。
私に糸の器は数え切れない…

私の都合で動かない

私の都合で動かない。
身体や心や環境に甘んじている僕。甘える。
甘え、油断は禁物。どうしても低い方に流される。
言葉は通じない。私は通じない。どうして言葉は通うのだろう。
相手に合わせようとする癖、駄目なんだろう。今までの生き方では通じない。新しい方法を模索しなければ。
物は連続する。くだらないたいそうなものは本当に小さなものとして僕に現前する。小さな僕の考えは翻弄され続け変容する。
目の前の大きなものは世界にとっては小さなもの。僕は大きなものを吸収し続け今日に備えなければならない。
簡単や困難とは出会ったことがない。目の前の問題を生まれたときから回避し続けた。そのくせ生きているように見せかけるのに必死だった。
人間として生きるために私の都合に甘えていてはいけない。視界の問題を解決し続ける私でいなければ。