読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ふにゃっ

あの星のふもと、かたちが手を振っている

ガールズモラトリアム

ハナヤマタ 7話 ガール・アイデンティティ

 友達とか恋とか家族とか。自らの不足を埋める存在である限りそれは瞬間的な幸せしか居られない。わたしの不足は満たされまた別の不足の問題へと移り変わる。そうなると彼らの存在は要らなくなり関係は解消される。生きようとするならば関係など瞬間でしかない。ただいるだけでしか、いないも同然のそんな当たり前。それがいつまでもの関係。ずっとあるのなら不足なんて求められない。ただそこにいる当たり前。

 

「ただの仲良しごっこじゃない!」 
そういった彼女もまた仲良しごっこに参加している一人。どうしようもなくごっこだ。どれだけ本気でやっているつもりでも自分の環境、自分のせかいを守るための言動に過ぎない。少なくとも小さなごっこ。大きなごっこに参加したければ今のままじゃ居られない。でも彼女はそんなの望んでいなかった。


 若いうちにプロと同じ舞台に立とうと思うとどうしようもなく破壊的になるね。そりゃ違うよとは思うよ。友達とか恋とか部活とか。どうしようもなくごっこかもだけど。それがモラトリアムの形なら絶対消費しなくちゃ。
 てきとうとかあまいとかごっこでもしたい気持ちは消費しなくちゃ。今を本気で生きられないのなら明日の今なんて訪れないよ。
 悩み不安失敗。勇気だせないのも当たり前。わたしのアイデンティティ、わたしを壊したことなんてなかったんだから。
 後からみるとちょっとしたことで笑うかもしれない。バンド落ちたり部活入れなかったり反発できなかったり。仕方ないよね。壊すことって大変だから。わたしを壊したことなんてなかったから。
 でも笑っていられる道を、今までずっとモヤモヤしてた道から。心から笑っていられる道を知ることができた今なら。始めの一歩。最初の勇気の大切さ解ると思う。勇気を出して一歩踏み出せたからわたしたちは儚く、あの瞬間を大事に温かく生きられるんだ。

f:id:sotononaka:20161110085442p:plain

f:id:sotononaka:20161110090306p:plain


はじめの一歩の勇気に出会うために必要なそれぞれの航路
一生懸命生きたあの瞬間の記憶
儚く温かい
いまのわたしの大切な欠片
ありがとう

ハナヤマタの良さはそういうところかもしれません。