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ふにゃっ

あの星のふもと、かたちが手を振っている

一日一文

  月はどんどん離れていく。それを聞いたとき自分は上手く噛みきれなかった。いまも胸のあたりが誤作動を起こす。表と裏とを間違えたような反応を起こす。

列島も動いている。雲もいつの間にか消えている。人も加齢していく。アニメも時のなかでやっすらと忘れられていく。いずれはたったひとつのなにかに集約されていく。総ての血と涙は品のなかに包まれて密かに身を鎮める。私たちは彼らを月にみる。遠い月。離れていく月。月のひかりは夜道を照らす。わたしは歩く。いくあてもなく。道がみえるから歩いていける。月がまだわたしたちを照らしてくれる。さようなら詩人。声を轟かせて。きらめかせ。いつか月が見えなくなったときにあなたは乗っていくのね。月に乗ってまた別の星へあなたを響かせるのね。月のひかり、あなたの調べ。存在を忘れないで。あなたの調べのなかにわたしがいるわ。だから月に乗っていてね。そうすればわたしたち空みてられるから。お月さまを遠目に確認できるから。お願い。お願い。  

 

 

 基本それらしきで置いておくわたしの態度。人は自らの歴史をなにかに注ぎ込む。それ以外はそれを構成していく要素。わたしの要素お月さま。