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ふにゃっ

あの星のふもと、かたちが手を振っている

道は一つだろうと

一日一文

 得たいと信じるものがあった。確かだと認めるものがあった。何もかもが溢れて惑わされ通り過ぎた。後ろを振り返るとそんな後悔と一本の道だけが残っている。
色々感じられてされどそこから掬い取れるのはたった一つでそれが僕になるんだなと外を何気なく歩いているときに感じた。なにか立派なものが残せるだろう残せただろうと自信を持って振り返ってみると何ら大したものを残して居ないどころか何もしていないことに気づく。あれ、おかしいな。なにかあのときに素晴らしく確かなものを感じていたはずなのに。何も残っていないじゃないか。そういうことに気づいた人が何かを遺す。当たり前に残していく。確かに紡いでいく。現わして。思考を身体に張り巡らし表出する。それを顕在する。出来ること、表せられるものをただ表出させる。それをする。
得るならば得るし確かなら確かになる。得るらしき確からしきで僕は良かった。嫌だとは思っていたけれど少しそれを捲ってみれば良いと頷いている僕がいた。そうだよ。そうだけどなんとかならないかなぁ。それってむなしいよなぁ。そりゃあもうそれでしかいられなかったんだけどそれって切なすぎる。色々と夢想と嘘と見栄とそういう様々が混ざっての自分だなぁってそうじゃないと生きていらんない。皮を捲ればそれでしかいられない当たり前の位置を教えられるだけだからな。それは嫌だもんね。次が知れるからね。死にたくないから。ならば夢を見るだろう人は。
そうだったけれどやはり僕は当たり前の如くその夢は死に別の夢に乗っている。あの時死んだ夢、まだ生きている夢。夢が全て死んだとき世界は終わる。目を和やかに預ける。
自身を自信を持って表出する。目を逸らしたりとか誤魔化したりとかそんな馬鹿げたことに身を費やしてなんかいられない。思ったこと感じたことただ宣言して行進する。目の前に崖があっても歩くしかない。人は死んでいる。生物は死んでいる。それでも世に存在している。ただ宣言。現わして生きる。