卵の殻保存同盟

落ちた鈍い殻はとてもおいしい、と思う

擦り切れたビデオテープを捨てて傷だらけのDVDは軒下にでも吊るしてスマホで一昨日見た動画を遡る気はしなくて

一日一文

 

別の世界に吸収されたのか。捕囚されるしか生き残る術がないと云うならば存在のみで示していくしか道はない。部族の生命は朽ちた。ただ名前だけのために存在し続ける。お前たち如きに私たちなど殺せない。いつまでも存在を証明する。其れこそが最大の示し。
立ち止まり観察しているようじゃ駄目です。その瞬間あなたは死を認めました。生きるを諦めました。勿論歩きながら走りながらだったら構いませんが。
あなたの世界があったのでしょう。例えなんであったにしても列をなすありの群れをぼーと眺める少年であった筈です。ところがどうして声を荒げたり包丁で首を刺すというのでしょう。全くもって不思議です。
生きるにかぶれてしまった理由はなんなんでしょう。みんな他人の裾をみて自分の袖が気になり始めたんですねいつのまにか。其れをなしての素朴とか気だるさとかそういう世界しか目に入らない私たちと呼ばれる立場の存在は何処までその世界を張らせているというのでしょう。もしかしたら捕囚されるかもしれません。所詮この道もまた下手な裾なのです。って考えているうちに時代の裾野郎が道路の真ん中で素っ頓狂な踊りを演じて支持を集めています。まぁその五秒後に彼は拳銃に撃たれ死んでしまうのですがね。そういう流れを嫌だと認めるのが生きるに相応しいのか相応しくないのか考えているうちにその素っ頓狂野郎に捕囚されるかもしれません。そうなったら手の内様はありません。素っ頓狂野郎は一人じゃなく遍在的にぽつりぽつりと沸くものですから。
大きな意味で其れに相応しき位置があるのでしょう。そしていつまでも私たちは袖を気にせず歩き回るしか生きられないってわけです。そうならば過酷な道しか考えられません。だってそりゃあ死ぬときゃ死ぬ。死ぬ運命がはっきりしていても死ぬしかないってそんな馬鹿な事態に直面するわけですから。他の道にいくともうどうしようもなく倍になって過酷なる破壊が私たちに迫るのですからってそんなの聞いてらんない。どうでもいいよ。そう言って自分が死ぬ運命は変えられず生存できる筈だったものまで消えてしまう悲惨な道。
常々死んできたのに生きる振りして次代が其れみて思い込み素朴になり直ぐその夢は蹴散らかされる日々。耐え絶えない日々の継続は所詮個人に与えられた命のテープを擦り切れる前に明日に繋げていくそれでしかない。命の価値はそれだけだ。生きる死ぬで区切られた私たちが感覚から汲み取った世界から生まれたのは彼らです。それ以外に一体何があるというのでしょう。
テープが切れるのでしょうか。切れたものは存在できるのでしょうか。擦り切れ寸前か切れたのかは私には解りませんがそうして存在しているものは素朴を明日に伝えられるのでしょうか。もう消えているかもしれない、がん細胞?
怠け者である。本物の怠け者は不思議に思う。如何して私のことを怠け者というのか理解できぬ。してその言葉に悩まされ、怠け者を脱却しようとしてしっぺ返しを食らう日々。怠け者は怠け者。それ以外に道はないし認める。私は怠け者。だからそれでなんとか生存できるようにはやるよ。死ぬのは嫌だからね。そんだけ。
今は異常だと気づかないぐらいに今に浸かり殺されて消えて、明日の素朴は今の異常たる日常に他ならなく続けるのだろうか。延々に続く連鎖。それこそが種族の生命のテープ、寿命でしょうかね。ああ嫌だ。生存の為に考えなくちゃいけない自分が嫌。そこじゃなくて別の場所が下手な気取りが好きだったんだけどその世界は狭くて愉快じゃなくて。選んだ先がそれで明日は素朴ではなく無意識的にペンキの滴を床に落とし続ける私であるのだから。素朴であり続けられない生命よ。死んだ生命よ。忘れた当たり前の糸を時にしてぶつかり涙ぐみたまえ。それぐらいが赦された行為。死んだ君に対しての唯一の行為。