卵の殻保存同盟

落ちた鈍い殻はとてもおいしい、と思う

ステレオタイプ

一日一文

 

「生きている。生きているのよ。目を覚ましなさい。目覚まし時計が必要だ。電池が床に転がっているあなたの部屋の目覚まし時計ではなくて。もっと確かなものが必要。今すぐセットして起こす。起きろ。常に起きろ。起きていない奴なんていないんだから」
ストレスから逃れられる? どうもそう甘い話は存在しない。自分が認められたものと確かなものと色々な観点はあるものの全部こんがらっちまって解らなくなる。解る必要もなくただ自分を示す必要がある。良いも悪いもその領域から逃れられないのだから。ずっとあるのだから。死んで生きて苦しんで。目を逸らしても頭と身体は此処にある事を忘れることは出来ない。
「時計もアラームも塔の鐘も町のスピーカーも通り過ぎる線路の電車も車の通過も過去からひた続きの暴走族も家のチャイムもただ掬いあげる為だけの案内電話も私も貴方も何もかも何かの為の苦しさを帯びてもそれで存在を認められるだけのもの。それで漸く君と云うわけでございます」
生きるも死ぬも直結しない少女も少年も直ぐ死ぬ死ぬと周りに零しまくって意味のはき違えるしかない様々が彼らの頬を叩き彼らはその後何も言わなくなりどうなっていくんでしょう? 解る必要ない。今瞬間考えつくこと以外何も考えなくていい。ただ生きるだけ。生きるとか死ぬとか考えられる余裕なんてこれっぽちもなく他者とか自身にどう思われているのか、私は何者なのかなんて考えられる余裕なんてこれっぽちもなく。これっぽちもなく。それすら考える君はまさにおぼっちゃまという称号が相応しい。そうしてどうしてかこうしてか知らないけれどまさにおぼっちゃんになりたかった人生なのだ。存在なのだ。馬鹿な話、色々と。
「苦しめなんて言われずとも勝手に所謂一つののちに語られる苦労話みたいな嘗てのストレオタイプみたいな現代劇で其れを意識しやずとも演じているそれに貴方はなるべきだとそう言わずとも勝手に何かになっている君がそこに居るわけだ。例えば、
a.ならず者
b.夢見る振り子ちゃん
c.だらけたおひと
d.あほなひと
e.ばか
等々々。そういう訳でありますので適当に生きて死んでみるのも良いかと思います。少し考えてみればやはり貴方は死ぬしかないということと寿命が恐らく有り死ぬまでは生きているということ。貴方が自らを死ぬと思考して色々と棚上げた問題も直ぐに明瞭になる訳でありまして。其れは何でしょうか」
「考える必要なんてないじゃないか。だって其れは直ぐ目の前にいつしか現れるから、そしたら無理な僕は結局簡単に死ぬ。すくなくとも今思考を張っている僕は消える」
「そうです。嫌な自分になること。嫌な未来しか目の前にないこと。其れになりたがるあなたであること。何もかも今発する言葉の位置が正しいとは限りませんがまぁ大きくはそういうことでしょう。やっぱりあなたは死にたがることが強いと思い込む甘ちゃんだ。いつまでもいつまでも、顔を殴る必要がある。何かに篭れば肉体を維持できるなんてふざけた話は君に与えられた御伽話しなんだよ。解った? 解った?」
色々が錯綜する。自分が何に思考して与えて積み上げてきたのか。たいそうな話ではない。いつの間にか目を見張る君がいたとしか認めない話であるならば気づかない話。そんな話には自ら気づく必要なくただ生きなさい。そういう話であった。ありました。耳は強く鍛えず地面に埋め込まれた地雷を踏んでも生きてしまう存在ですか? そんな存在ってこんな身体保てんでしょう。考えて思い込んであほな踊りを演じていつしか老いてボケて気を失って死んでいくってね。何を言いたいのわたし。何も言いたくありません。言えません。無口。要はそういうこと。話すとボロが出る。目がいやらしく耳が肥えている座布団の上に座るでぶった千と千尋の坊みたいものです。そうでなくとも嫌だと認めたもの、生きたもの、生は嫌だ。その癖生きたがる。色々とどんどん変なかたちになりながら矯正されていき、最後にはどんなかたちになるというのか。戯言。そんな話だ。

 

 


明日になれば全て忘れているでしょう。今日の事で毎日精一杯なんですから

 

  

 

「ずっと今日のなかに篭りきって生肉のように蕩けた君の口は凄まじく傲慢である事を私は付け加えておこう。そして全くの強さを持たないこともね」