卵の殻保存同盟

落ちた鈍い殻はとてもおいしい、と思う

平沢さんのライブに行く

第9曼荼羅・大阪公演

 

この前プロ野球の始球式にアイドルマスターシンデレラガールズ(略称思い出せず。と思ったら思い出したねデレマスだね。はい)の声優さんが登場していた。遠く意識の端にて進む私のアニメの位置にて更に遠く画像だとか名前だとかが一人歩きする声優さんが東京ドームのグラウンドに立っている映像をみると、実在していたのか、と思いました(なにか不釣り合いな空間が展開されていた。
そんな私にとってBECKとかけいおん!だとか云う創作物一群及び高校時、朝眠たい教室にて何気なく交わされる軽音部所属のちょっとした話及び動画投稿サイト等でしか接したことがなく実在が不確かな音楽のライブに初めて行ってきた。何年ぶりかに大阪に降臨する平沢進のライブに。

  

 

最初にツイッターにて氏が私の生息する関西へとやってくると聞いたとき興奮したことは言うまでもない。平沢進という存在が私に与えた影響は計り知れない。簡単に彼に影響された部分とそうでない部分を思い出そうにも思い出せない。今や一つのブランドとして君臨し空気となり私の中に確かに存在している平沢進。一度は生きている姿を拝見しなければ死ねるに死ねなかった。平沢圏内の東京は私には遠い。其れでも次の機会が訪れたら重くもないのに油を差す苦労から逃れ錆だらけの足を動かそうと思っていたらこの報せ。ありがとう、ありがとう平沢進。関西圏へ足を進めてくれてありがとう。
ファンクラブ先行のチケットは気付いたときには時が過ぎていた。なんでもできるの意識を守らなかった私はファンクラブに入っておらず入ろうと色々と打ち込んだ日ににゃあ期間を過ぎていて時間切れ。涙を見る他なかった。篭りで給金少ないバイトにて実家暮らしな私ににゃあ高い出費になるが東京へ行こう。機会があるならば、ね。
其れから日にちが過ぎてたまたま氏のツイッターかなにか知らないがホームページを訪れるとまだチケットが余っていることを知ったわたしは歓喜。直ぐに購入出来るコンビニへと足を進めてお金を払って万事オッケー、が普通だろ。いやいや余裕のよっちゃんたるチケットの残量を示す◯をネットでみた私はこれは余裕だね、後回しだねと考えたんだね。そしてライブの前日たる昨日も変わらず◯を示していたのをみた私は余裕のよんろうちゃんで夕方のローソンを通りすがっても気のせいにして今日という日を迎えたわけ。ライブに行く途中で買っても大丈夫だろうとね。そして朝起きてチケットサイトを訪れると在るはずの今日のチケットの欄がない。明日日曜日のは在るのだけど。此れには焦った。いやぁ当日はないとか知らなかった。これは失策。明日でも行けるのだけども流石に初日に行きたかったかなぁとも感じて、二度寝。恐らく今日はいけないね。明日私は平沢進のライブに行きます。すみませんが皆さん私は明日家に居ません。何も私に用はないでしょうが念のため伝えますと家族に宣言したのに。まぁ日曜日も有るから大丈夫さ。コンビニ行ってお金払えば済む話だ。遠くてチケットの為だけに自転車漕いで坂駆け上って普段動かさない体に鞭打って漕ぎ続ければね。面倒臭い。二度寝から目覚めて昼、念の為氏関連のツイッターを見て見るとだ。当日券があると広報。此れは結構リスキーなのかそうではないのか知らないけれど一応運の試しとして行うのも良いんじゃないかと思って直ぐに服を着替えて普段使っているリビングの水道はぶっ壊れて使用できないから別の場所の水道でお茶っぱまみれな水筒を洗いお茶入れてトイレ行って電車の時間等支度を整えて家を出た。途中にてお金を降ろして後は大阪に行くだけだ。ごとごとがんがん、お喋りと無言とスマホなる電車で一時間程度で大阪難波に着いた。ごちゃごちゃ其々の意思を持って進む人々に着いていかないように自分の目的を忘れず歩行。そしてライブ会場に3時半。人がたくさん並んでおられる。端から端まで見回ると5時から発売される当日券の列などなく(そりゃあそうだ)皆さんはグッズを求めたファンの人。「五時あたりにやってきたら良いんですね」とスタッフさんに聞いて辺りを散策。ずっと同じ場所をぐるぐる回り気がつけば五時。会場の周りはあいも変わらないご様子。色々と心配しながらも自身の心に保険もかけての当日券の突撃だったんだけど見事にゲットして後は並ぶだけだ。後ろも後ろ、2500人ほど入るらしい会場の整理番号2520台の男は続々と会場へと吸い込まれていくであろう人を尻目に最後尾どころか一番後ろでぼーと雨が降りそうな空気を浴びていた。

そして後入場。勝手の知らないことしかない物なので郷に入りては郷にの精神でただものまね芸人ですよ。早い時間に来る意味だとか当日券はどういう具合で売れ切れちゃうのだとか整理番号だとか入るときに鞄の中身をチェックされないだとかコインロッカーを利用する意味とか何処でどういう反応をするのかっていうのは良く分かりませんからね。プロ野球の勝手は知っていますけれど此れは全く知らない文化ですからね。しかも一人で訪れるのだから仕方なし。
この会場は一階二階と在りましてわたしゃあてっきり二階の方が悪い席だと思い込んで其方に進もうとしたら二階は満席となっていますという看板が置かれていてびっくり。いや、そりゃあそうか。席がね一階にもあると思っていたんだ。宝塚の影響だ。箱なんて学校の体育館以外に利用することのなかった私がたまたま母が新聞か何かで当てて見に行った其れの体験が関わっているのは間違いない。だからね席という席が其処らにあるのだろうなぁと思って一階の重いドアを開けると席はなく中は人でいっぱいで一番後ろまで詰め詰めだったのはびっくり。今思い返してみたら外にての会場案内の紙に二階は立てませんと書いていたけれども一階は席ありで立てるのか! それは便利だ! と思い込んだ私は別になんてことない普通さでありますよね。それにしても気になるのは何処らへんが一番良いのかってことだなぁ。前ほど良いってわけじゃないだろうし、俺は座りながら見れる人たちは羨ましいなぁって立ち見覚悟、去れどわたしは諦めん一番後ろでも策はあるってチケット確保後考えていたんだけど、それは徒労に終わった話。もちろん一番後ろドアの手前ながらなんとかこうとかして壁に持たれられてステージ全体が見える場所を確保したがね。それにしてもこんな感じのライブによく訪れるお人っていうのは身長がちっちゃいとかなり苦労するなぁと思ったよ。僕も余り身長が伸び切れず半端なるお姿を世間に表出する嵌めになったから解り初めている。背伸びしてもステージが見えない嵌めになるのがしょっちゅうだろうから。
まぁ始まるまでぎっしぎしで足を動かすことの出来ない身体をなんとかこれから来る一時間の為に休憩。何やら流れていく何処かの女の子が歌うbgmも一つの音楽使いの悲喜交々がある中で此処に唯の受け流すだけならば環境として覚えられず仕舞いなんだなと考えると身が引き締まる。なかなか良いよねとyoutubeにでも単体と流せば思っちゃう音楽遠しな私なんだけどね。はい。
そうしている間に電気は落ちて何やら平沢的音が流れ始めた(ような記憶は曖昧)。変な仮面を被った如何にもな存在たちが両輪に存在して真ん中に現れたのは平沢進。存在したんだ。実在したのだ。それは解っているのだけども、同じ空間にいるのが信じられない。平沢進がこっちを見ている。私を見ている。そう思い込む私も昔にはいたのだろう。彼はレーザー光線を放つ為一つ一つコマンドを放っていく。決まったように放つ。歌を歌い始めた。両輪の仮面の男たちは何やら楽器を弾きながら禍々しく意義を固めていく空気へ波動を放つ。一人の男はチェロを弾き一人の男はドラムを。ドラムにはなにやら世界の摂理ともいうべきシステムが内存されている。彼らの背中に大きく映された数字。0というカウント。ドラムを叩くと増えていく。変な仮面に囚われた男が一叩きすると一つ一つ増えていく。確かこのライブは90000という数字が意味を示しているのはあの会場を訪れた人々にはご存知のはずだ。一曲一曲為されていく何やらの表出。お客さんが曲に乗って独特のサインにより気をステージに放つ間に少しずつ増えていく数字も90000の前には意味を成さない。頑張れ、頑張れ、とにかく叩け。其れでも数は増えない。此れこそ人生だ。そう考えるかたち。
平沢進氏は一度も碌な休憩を入れることもなく歌い続けた。コマンドを入力し続ける。いやぁ中々な体力だよ。俺といったら足が痛くて腰が痛くて鞄がずれ落ちそうになりながら見ていたからね。本当大したもんだよ。かなりの体力は奪っても其れでもやり続けてきた平沢進であるのだから。
そうしてアンコールっちゅう謂わば一つのお約束の前にありがとうと言ったのとちょっとした状況の説明以外はただ弾いて歌い続けただけの平沢進氏の若い時だとか普段なんて知らないけれど口下手であったり人前で話すのは苦手なのかなぁと感じた。生だなぁ、目の前にいるんだなぁと感じる瞬間であった。
そうしていつの間にかにアンコールは二曲弾いて後ろに引くもののまだあるだろうと思いきや電気がつき場内アナウンス。どうやら終わりのようだ。私は後ろのドアから流れ出て氏のCD等を購入する客様の横を通り過ぎて会場をどんどん離れて駅へと近づいていく。最初は数名の会場にいたであろうお人たちがまとりつく中進んでいくが地下鉄への道を潜り近鉄電車のある方向へ往来の人に惑わされずに進む内にもはや気づくことは不可能になっていく。あなた、あなたはあの会場にいたのでしょうか。神は確かに人間でした。其れでも神は神でした。人であり神でありおじさんでありモニターの向こうでありCDの中のデータであり動画サイトにて落ちている存在であることは矛盾しません。どうであれ鉄壁です。其れをあなたは知っていますか。そのようなことを考えながらの帰宅であった。
最後に一つ。関西に、大阪に来てくれてありがとう平沢進。その御礼に私が何を出来るかというとただありがとうというしかないわけである。ただありがとうと。
曲だとかそういうものの感想だとかは出来ません。そういうものはライブのシステムだとか氏のライブの対する姿勢だとかその他諸々色々抱えていないと感じられない部分ですから。私にその蓄積はないからただ見ていた。そんだけです。