有名な人々

三年後、三年前を振り返り、笑った、僕。

levan polkka症候群

事物

 

youtu.be

 

levan polkka。

levan polkkaを内蔵した人形。

levan polkkaに囚われた少女。

「んたんたんたんたんたんたんた」

levan polkkaを謳う街角の集い。

levan polkkaについて議論するカフェ。

「舌は回らん私は日本人どうしてlevan polkka囚われる」

levan polkkaを歌えぬ日本人はギロチンで首を斬られるそうで其れは如何してか江戸時代の話でおじいちゃんにネギ持った女の子のlevan polkkaを見せると何やら郷愁の顔を浮かべておりました。しかし今はそう云う常識が罷り通っていないわけで其れゆえある時に発露するlevan polkkaはまたいつか日本の少年少女ご老人を感染していくわけです。するとその時生存していれば老人として生活している私という生物は子供時代に奇妙さを感じていたlevan polkkaを歌えぬ老害として見事になぶり殺されてしまう。其れがlevan polkkaの宿命なのです。まぁせめてネギでも畑で育てようかな。ネギ嫌いだけど。

 カエルはもう夏の時分はよく鳴くカエルではないけれど梅雨の夜意識すれば其処ら中の鳴き声は実は遠くから聞くとlevan polkkaでそういう事が至る所で観測されているらしいけれど僕は此処まで20年ほど生きてきてlevan polkkaと出会える場所はディスプレイの囲いの中だけ。隣の家に暮らしている少女が実はlevan polkkaを日々歌っていることですら知らない。僕の生活には縁遠い訳なのだ。至る所にlevan polkkaは存在する日本なのに其れに気づかない僕は一体何人で有ろうか。母に聞くとあなたは実は土星人とか答えてしまう下手な域が存在しているかもしれないから聞かない。聞いて良いことと悪いことって有るからな。

 そういえば物覚えの悪い私はとにかく無理矢理何度も何度も同じところを繰り返してようやく其れらしきを身につけて世に発現する音楽の授業だったなぁ。まぁ存在しませんよ。levan polkkaは僕の中には存在しませんよ。実は日本中に感染していても下手な鼻唄とディスプレイの囲いでしか出逢えませんよ。そう云う私で有るのですから。

 覚える筈がない。下手な一芸として場をドン引きさせる片言levan polkkaを私が顕在させるとお思いで? 私って人は滑舌悪しで音感ブレブレ人間な訳です。其れゆえ感染を此処まで逃れてきたというのに何やら白衣とガスマスクを被った人々が実家住みたる私のゴミ本その他乱雑な自室に侵入してきたのです。「良い薬って奴は良い目を生む」なんて言って注射器片手。私のぶよぶよの二の腕に刺すつもりですね。ふざけています。母の泣き声が一階から聞こえてきます。馬鹿野郎に蹴り飛ばされディスプレイにヒビが入ったデスクトップから電子の歌姫のlevan polkka。ああ君だとか賢いフィランド人とかそう云う空気に蔓延していた筈のlevan polkkaだと云うのにこの注射、此の注射の所為だと云うのか? 二の腕に刺された僕には聞こえてくる。不思議な目つきをして床に倒れている天海春香人形から声が聞こえてくる。知っているよ。其れはlevan polkkaだ。つまりはそう云うことだ。もう僕の部屋には僕しかいない。母の泣き声もいつしか聞こえなくなっているけれどそのぶん様々なlevan polkkaで賑やかだよ。賑やかなのは嫌いだ。ふざけている。飛び降りろってことなのか。これ以上俺を何処に連れて行こうっていうんだ?  無理だよ。無理だ。色々と。

 まぁ皆んなこんな感じなんだろうね。如何してか飛び降りず継続するlevan polkkaでまみれた日々を過ごしている僕なんだけど実際皆んな生まれてから死ぬまでそう云う日々を過ごしてきた訳だ。大体の人は。知らないけれど。そう思う僕は街にて横切る少女が良く歌うlevan polkkaを聞いて幸福な気分でいるのは事実である。其れだけは良いことだと思うよ。本当だよ。