卵の殻保存同盟

落ちた鈍い殻はとてもおいしい、と思う

それが高いと麺がうまくなるんですか?

日々,漫画,ラーメン発見伝

 

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『 「ラーメン発見伝」 四巻 第二十六杯 伸びない麺⁉︎ 25P  』抜粋

 

漫画を読んでいるとなんでもない場面だというのに無性にツボにくるときがある。そういうのって不思議だなぁ、どうして起こるのかなぁと考えるかたちだけどまだ確かな言葉で説明できない。いつか説明できれば良いなぁとかたちは思って今日まで生きてきたけれどまだ答えは出ない。そういうわけでまたこの問題は明日にへと先送りにしてかたちは今日も生きるのであった。 


まぁこういう話で終わらすわけでなく。 今日はその不思議にかたちの下手な間隙をついた漫画のコマを紹介するよ。

↓このコマ

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『 「ラーメン発見伝」 四巻 第二十六杯 伸びない麺⁉︎ 25P 第四コマ 』抜粋

 

まぁこのコマだけ置かれてもなんでかたちの下手な間隙をくすぐるのか分からないので文章に示していくよ。自分も少々此れが自分の中で何処に位置しているか考えたいしね。


ラーメン発見伝』というダメサラリーマンが実は裏で屋台ひいてラーメン作って将来店構えるために日々奮闘する漫画の第四巻第二十六話に登場するこのコマ。

 

 僕はこの漫画四巻までしか読んでいないんだけど(全26巻)、基本的にラーメン食ってマズいところがあり、良くするために考えて改善してちゃんちゃんって漫画。      

 wikiちゃんによると

ラーメンレシピの改良、ラーメン店経営の問題点とその解決、創作ラーメンの開発や対決などがテーマ

ラーメン発見伝 - Wikipedia

てな感じ。

 


第二十六杯「伸びない麺⁉︎」は話を動かしていくメインキャラが登場せずに一話限りのゲストキャラの悩みを解決するお話(もちろんラーメンの悩み)。


主人公ダメサラリーマン兼ラーメン屋台引き藤本と

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『 「ラーメン発見伝 」一巻 第七杯 繁盛店のしくみ(前編) 175P 第三コマ 』抜粋



ラーメン大好き、藤本の同僚OL佐倉さんが

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『 「ラーメン発見伝」 一巻 第七杯 繁盛店のしくみ(前編) 172P 第四コマ 』抜粋

 

 仕事の打ち合わせが終わった後今日オープンしたらしきラーメン屋にへと入っていく。

すると

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『 「ラーメン発見伝」 四巻 第二十六杯 伸びない麺⁉︎ 8P 』 抜粋

 

いきなり若い男達が声を上げながら飛び出てきて怪しい雰囲気。
それでも入っていこうとする藤本たちに山賊っぽいタンクトップの男が巨大な包丁を持って凄まじき怒気で飛びかかってき、彼は包丁を振り

 

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 『 「ラーメン発見伝」 四巻 第二十六杯 伸びない麺⁉︎ 9P 』 抜粋

 

それは後数センチで藤本の命を奪う捌きであった。

藤本に謝る店主だった男に事情を聞くと彼が学生時代打ち込んでいたラグビー部の後輩が店にやってきたというのにラーメンを残したものだからブチ切れて暴れ回したらしい。

  縁が出来てしまった藤本たちは店主から近いうちにお詫びに奢るなんて言われるけれど若くて飯が進む現役ラグビー部員が残した店主のラーメンなんて気が進まない。しかし一つ間違えれば血が飛ぶ店主の圧に負けて二人は一週間後店主のラーメンを食べてみると意外というか素晴らしいお味。ならばどうしてと考える店主と佐倉さんであったが藤本が気づく。余りに具材の量が多過ぎるこの店のラーメンは食い切る前に麺が伸びきってしまうのだ。

 ラーメンが美味しいのだから麺とその上に掛かる野菜炒めの量を減らせばいいと佐倉さんは提案するが店主は渋い顔。若い頃大食らいだった彼は貧乏学生たる所以なかなか食事で満足することが出来なかった。そんな自分と同じような若者を喜ばせるために母校近くの学生街に店を構えたというのにその志を折る提案に首を振ることは躊躇するのだ…。

湿っぽくなる店内。藤本は店内にある自家製麺に気づき一つの提案。

『 ボリュームを減らすのが嫌ならば"伸びない麺"を作ればいい』

 

そうして数日後…

 

↓ 再び呼ばれた後輩君たち

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 『 「ラーメン発見伝」 四巻 第二十六杯 伸びない麺⁉︎ 23P 第二、三コマ 』抜粋

 

それが高いと麺がうまくなるんですか?君もきっちりと座っております。すっかり先輩への恐怖に汗かいてますね。ダラダラです。

 

罪滅ぼしに好きなだけラーメンを食っていけと先輩たる店主に言われたけれど前のことを思えば気が進まない。上級生のしごきより苦しい瞬間が始まったと心を曇らせながら麺啜る後輩君たち。

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 『 「ラーメン発見伝」 四巻 第二十六杯 伸びない麺⁉︎ 24P 第一コマ 』抜粋

 

それが高いと君も耐えながら啜っております。

 

すると

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 『 「ラーメン発見伝」 四巻 第二十六杯 伸びない麺⁉︎ 24P 第三コマ』抜粋

 

何故か美味い。

 

( それが高いと君もおべんちゃらが上手い。言いにくい事実を上手くほめ言葉の中にいれて消化しているね。彼の素晴らしさの一端は此処にでている。)

 

どうやら麺を変えたらしい。一人の部員は気づいた。

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 『 「ラーメン発見伝」 四巻 第二十六杯 伸びない麺⁉︎ 24P 第四コマ 』抜粋

 

 こいつも中々だが個人的にはそれが高いと君の引き立て役だなぁ。こいつのように何故かラーメンの感覚に鋭く、素早く切り込んでくるラーメン部員、ではなくラグビー部員も世の中にはいるんだなぁ。感心するかたちだよ。全くずけずけと言葉を掛けるんだから。ほんと! 素晴らしい。

次のコマなんてさぁほんと

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 『 「ラーメン発見伝」 四巻 第二十六杯 伸びない麺⁉︎ 24P 第五コマ 』抜粋

 

ほらっ! めっちゃ驚いてる! 伸びない麺に著しく反応している! なんとも扱いやすい部員だ! ラーメン部員と呼ぶ方が適切だ! かたちはそう思う!

 

そして問題のコマのページ

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 『 「ラーメン発見伝」 四巻 第二十六杯 伸びない麺⁉︎ 25P  』抜粋

 

 なんてことないページだよ、ほんと。それなのにかたちには輝いて見えるよ。店主のハキハキとした野太い説明、ヒゲ、眉毛、ぶっとい指に包まれた麺、シャツの襟。やけに驚いた学生の「加水率?」  淡々とよく分からず聞く学生「なんスか、それ?」。流し目で淡々と述べる佐倉さんに無理やり視線を入れ込んで、次、次! 

「それが高いと麺がうまくなるんですか?」

 彼は色々とこの五人ラグビー部員の中では時折間隙を突く言葉を吐いて一目置かれていると思うよ。ほんと淡々と進む会話にしゃしゃりでる気もなく当たり前に必要な言葉を挿入してきたからね。ラーメン博士とも呼ばれる藤本さんも喜んでいるよ。ほら彼の後ろのトーンと照れがそれが高いと君の素晴らしさを増長させている。此れこそ芸術なわけですよ。役者なんですよ。本日のかたち賞は君に決定。おめでとう仮称それが高いと麺がうまくなるんですか?君。君は素晴らしい才能の持ち主だ。未来を想像すると怖くなるよ。もう未来だけど(2000年辺りに書かれた話)。

 

 

まぁこんな感じ。それが高いと麺がうまくなるんですか?君の活躍でした。 

ほんとただの端役だというのにそれが高いと君は。色々な制約があるなかで言葉を述べた君はほんと上手くはまり込み過ぎて逆に浮いてしまったわけだ。いい意味で。だからかたちが取り上げたのだ。そういうものだ。だから、それが高いと君。今日は此処までだ。また君のことを取り上げるかもしれないがその時が来るまではお元気で!