卵の殻保存同盟

落ちた鈍い殻はとてもおいしい、と思う

氷菓

2017年 視聴アニメ

 

氷菓は良かったなぁ。米澤穂信さんというお方によりしたためられた学生推理ものを原作とした京都アニメーションが手掛けた全22話。刊行されている小説の一本一本を並べて見せていく感じで終わり方のために計算されたアニメではないからその部分でカタルシスは期待できない。ただ彼らの感情ね。しっとりと裏裏で築いているどうしようもない感情とかが上手くアニメに現れて良かったなぁと。まぁミステリーもの、コナンくんとかをあまり仕組みを考えずに見るのがお好きだったかたちさんでしたからね、そんなもん。
最初かは知らんが一度見ようとして続かなかったこともあるよ。1話だけ見て、うん、見れんって感じでね。ちょっと鼻がついたんだね、あの男二人組さん。
かたちさんは良作という評価をつけて次の作品にいきますね。内容はいつも映像に眠っているのですから。
あああとなんで見るに至ったかというと京都アニメーションのアニメは全部見ときましょうかっていう世代的な流れが身体に纏わりついていて、やらなくては死ぬ! みたいなものがねあったんですよ。今はもうないけどね。

 

〈あらすじ的な?( 自身の言葉も混ぜて)〉
主人公のぼさぼさくんはバラ色の学生生活ではなく雨振りの淀んだ空間に傘を差して佇む(ような)「省エネ」生活を心がけていた。友人の茶色い髪の毛くんはそんな彼のことを分かりながらも色々言葉を与えるがあまりに彼は揺れ動かない。
主人公のぼさぼさくんは危険地帯にまで駆け回っている破天荒な姉からの手紙に記された「古典部」に入部しなければいけなかったのだが正直なところできれば拒否したいと考えている。しかし古典部の部室と定められている場所にいくと中に一人の少女が。話を聞くとなんだったっけな、忘れた。まぁその教室の鍵は閉じていたのに彼女は鍵をもっていないという。因みに彼女の名前は千反田える。遠くの夢の世界の人々はえるたそといって崇めている少女だ。
「私気になります」
なんというか清楚な雰囲気でどちらかというと大人しめな少女えるたそなのに、病的な目つきで見つめられたぼさぼさくん、名前は折木奉太郎といった気がする。彼は思考し、ちょっとしたミステリーに見合う答えを導き出す。
あっぱれな回答にえるたそびっくり。それから色々あって如何してか折木奉太郎、えるたそ、そして友人、そしてそれまた幼地味図書委員漫研掛け持ち少女は古典部に入部する。
学園生活に落ちたいくつかの難題をすらすら解いた折木を見込んだえるたそはある休日折木をちょっとしたカフェに呼んで話をする。えるたそ個人に纏わること、何十年も前にえるたそ達が通う高校の古典部に入部し今や行方不明の伯父の話。えるたそにやさしかった祖父がたった一つ古典部のことを聞くと癇癪を起こした理由。祖父が高校に通っていた辺りに書かれていた英雄的な祖父の活躍のような記述。それについて解き明かしてほしいと。
折木奉太郎は色々思案した上で大きく入り込むことは出来ないが自身として出来る限りのことはするとその場でえるたそに約束する。
その後自分たちに出来る限りの方策、「省エネ」生活的に問題に向き合っていた折木奉太郎古典部メンバーは遂に事件の真相を理解する。当時の学生運動の気圧に乗ってえるたそ祖父が通う学校もまた文化祭の縮小に抗議。運動の矢面に半ば無理やり立たされたえるたその祖父は運動の熱気が収まった頃に責任を取らされて退学。その無念の気持ちを古典部冊子のタイトル「氷菓」に込めた。氷菓を英語にするとアイスクリーム。更に文字を読解するとアイム、スクリーム。私は叫ぶ。えるたその祖父は大きく自身の無念を叫ぶことは出来ずこのように世間の影に自身の叫びを保存していた。祖父が怒った理由を理解できたえるたそのわだかまり蒸発。えるたそは祖父が行方不明になってから何十年も経ち死者扱いされる日までに自身の心に整理をつけられた感謝を折木奉太郎に述べた。おしまい。
こんな感じのエピソードがあと五つや六つ存在する。詳しくだとか細かいことは映像、または原作で。もう少ししたら一応実写もやるからね。見にいきたいと思っているよ。どうであれ、ね。


次回は虐殺器官