卵の殻保存同盟

落ちた鈍い殻はとてもおいしい、と思う

第5話 エルザ・デ・シーカの死 【GUNSLINGER GIRL】【Vol.1】

GUNSLINGER GIRL 、漫画一日一話

《あらすじ》
課長はエルザ・デ・シーカの件の真相を知れば傷つくであろうジョゼに休暇を与える。しかし別の要素、件の仕事を終えたもののすっきりしない公社作戦一課のピエトロはフラテッロの関係を詳しく知る為にガブリエルを連れてシチリアで休暇を取るジョゼとヘンリエッタの元に向かう。
元々はジョゼの父の持ち物だったシチリアの家に休暇で訪れたジョゼとヘンリエッタ。ジョゼはエルザ・デ・シーカの件で警戒する公社の課員の言いつけ通り武器を離さないヘンリエッタに普通の女の子はそんなもの抱えてちゃいけないと述べ取り上げる。
一課の課長に内緒でやってきたピエトロはジョゼから話を聞く。義体の条件付け。ただの子供である義体への二課の課員の共通認識。ピエトロはそれが気に入らないと述べる。
ジョゼに場を外させる為に料理を託けられたヘンリエッタは監督にきたガブリエルと仲が良くなる。料理の具材を買いに行った際ヘンリエッタのバックがスリにあう事件もあって夜中。事件にて暴走したヘンリエッタにガブリエルは女の子だからと窘めるがヘンリエッタは泣く。義体である自身が普通の女の子であるはずがない。義体の自分が役に立つには普通の女の子ではいけないと述べる。それを否定しようとガブリエルはジョゼはヘンリエッタのことを大切に思っていると教えるがヘンリエッタはエルザ・デ・シーカがなぜ死んだかわかると述べ、ジョゼ達と私の銃を持ってきてくださいとガブリエルに述べる。
人気のない空間にて集まった三人にヘンリエッタは説明していく。「兄」ラウーロの忠実な義体エルザ・デ・シーカ、彼女とは仕事以外にまともに取り合わない「兄」ラウーロ。もしも誰かを好きで好きでしょうがなくなって…それでも永遠に満たされないとわかってしまったら、私なら…。相手を殺して、こうします。そうしてヘンリエッタは拳銃を自らの眼球へと向けた。ジョゼとピエトロはヘンリエッタが拳銃を撃つ前に彼女に飛び込み抑えた。ジョゼに抑えこまれたヘンリエッタは涙を流しながら、ジョゼに良くしてもらっている私が自殺するわけないと述べる。
ヘンリエッタを寝かしつけてから、全ての真相を知ったピエトロに一課課長に報告するのかとジョゼは聞くが、事実だとしても二課が証拠を全て処分しているだろうから仮説に過ぎない、馬鹿言うなとピエトロは否定する。
名前と写真だけしか貰えなかったエルザ・デ・シーカであっても「兄」を殺害して自らも死ぬほどの愛を育ませていた事実にピエトロはもう義体はこりごりだと述べるがジョゼは君たちならばいい義体担当官になれたと述べる。

 

〈概要〉
GUNSLINGER GIRL 第5話。前後に分かれた話しの後編。

 

〈かたちの所感〉
最期はジョゼにいい義体担当官になれると呟かれた一課の二人。何が良い義体担当官と言われるとかたちには分からないがジョゼは何故そう思ったのかは明確だ。子供、女の子、と言う存在を大事に大切に扱う意識が身体の中に育まれていて、そんな存在を道具の枠に当てはめて運用する公社二課の行いに憤りを感じる人間であることだ。ジョゼもまたそうではあるの中で日々葛藤しながらヘンリエッタと接しているのだ。
ジョゼはヘンリエッタを自身の人生においてどのように扱っているのであろうか?ヘンリエッタ義体の私がジョゼさんの役に立つには普通の女の子では駄目だと述べるが。ジョゼさんは役に立って欲しいのだろうか? 二話で訓練中の義体の後ろでヒルシャーともう一人の男が「悪い人たちをやっつけろ」と義体に言って襲わさせていると述べているがその考えが身体に育まれているからこそヘンリエッタはジョゼに褒めてもらう、良い気持ちになって貰うために義体としてしっかり仕事しようと考えているんだろうか。それぐらいしかジョゼに自らが与えられるものがないのだから。
愛情を消化出来ずにストレスが溜まったフラテッロの結末はこの前後編のエルザ・デ・シーカの死において示された。『愛してくれなきゃあなたを撃ちます』と。
ヘンリエッタは欲望を表に出して生きるものではない。欲しいなーではなく良いなーで言葉は十分である。ジョゼさんに頂いたものは破れて血まみれのカッターシャツもプレゼントの包装紙も縫ったりアイロンを施す。しかしジョゼさんに自身から話しかけたり抱きついたりキスしたりをしない。遠くから写真を撮ることで十分である。
一話で暴れたヘンリエッタが公社に運送中になんとか絞り出した言葉、私は、ジョゼさんのお役に立ちたかったんです…と言う言葉の意味。ジョゼは何にも答えられず(何故答えられなかったのかというとヘンリエッタの命令の落とし所と公社の課員達が仕事に対して感じている部分、二話ではある課員が私たちは悪人というように、が矛盾している為ヘンリエッタの気持ちに否定も肯定もできない為だ。する人間ならばヘンリエッタのような少女は選ばれなかっただろう)、帰ったら傷を早く先生に診てもらいなさいと述べて話をうやむやにするが、もし其処で肯定できるような道筋を保てるならばまた発展性があるのだが、それは出来ない。ヘンリエッタとジョゼの関係が未来に発展する道は公社で生きていくのとは筋違いのようだ。だからと言って別の道なんて言葉はなくここ以外では出会うことすら不可能で出会ったとしても全く違うお話なんだろうから、それだとジョゼとヘンリエッタそしてGUNSLINGER GIRLではない。
〈その他メモ〉
特になし。

〈第5話で好きな言葉〉
特になし。
〈好きなコマと気になるコマ〉
特になし。

次回は GUNSLINGER GIRL Vol.1 読後 所感 です。

〈自身への反省〉
常々思ったことと考えたことを述べる。