卵の殻保存同盟

落ちた鈍い殻はとてもおいしい、と思う

第8話 歓びの歌 【GUNSLINGER GIRL 】【Vol.2】

GUNSLINGER GIRL 、漫画一日一話

 


《あらすじ》
家庭菜園の彩りとしてレンガを積み上げているクラエス義体少女アンジェリカへのお見合いに行く途中のトリエラが話しかける。クラエスは今晩の流星雨観測について引率者の予定だったジョゼは仕事が忙しくて来られないとトリエラに言う。代わりに何とかして欲しいというわけだ。発案者はクラエスヘンリエッタだというのに自身に少々気が重くなるお願いのお株が回ってきたためトリエラは呆れたふう。
公社内に存在するアンジェリカの病室へお見舞いの花束と手提げボックスを持って出向いたクラエスはアンジェリカへの病室から出てきた彼女の「兄」マルコーと業務的会話。そっけなく去っていくマルコー、トリエラは病室へ入る。朗らかな笑顔を浮かべて出迎えるアンジェリカはベットに横。
持ってきた花を花瓶に移し込みながらトリエラはマルコーは変化したねとアンジェリカに振るが彼女には違いが分からない。「条件付け」の副作用が出ているのだ。
アンジェリカはトリエラに頼み持ってきてもらった拳銃をしばらく触っていないのに簡単に組む。仕事である拳銃の組み方は覚えているのに、大切なことは楽しいことも哀しいこともかんたんに忘れてしまうと述べる。
ベット脇に垂れて話を聞いていたトリエラはアンジェリカから拳銃を取り上げて彼女の髪を梳かしていく。髪を梳かしながらトリエラは今晩の流星雨観測に参加できるか聞くがアンジェリカはまだ部屋から出ちゃいけないと言う。
アンジェリカの病室を後にしてトリエラは流星雨観測の引率をヒルシャーに頼みにいく。あいにくジョゼと同じように仕事で忙しいとヒルシャーであったが、自分でも出来る仕事、翻訳をトリエラは手伝うと言い朝までの仕事を観察時間までに終わらせた。
星空が澄む夜空。ヘンリエッタ、リコ、トリエラ、クラエス。四人はキラリッと一瞬流星雨を眺める。話の流れでベートヴェン作曲第9をトリエラとヘンリエッタが唄う。ヒルシャーと共に引率者として離れて立つアルフォンソは急に笑い出し、三国語を話すトリエラ、ベートヴェンを嗜むトリエラ、義体として普段テロリストをなぎ倒す身分に置いておくのはもったいないと話す。
一方その頃アンジェリカはトリエラに頼んでいたらしき第9を聞きながら自身の拳銃を磨いている。アンジェリカは窓の外の流星雨に気づき眺める。
〈概要〉
GUNSLINGER GIRL 第八話。
パスタの国少女アンジェリカ初登場。アニメ第一期の最終話にも使われたお話。
〈かたちの所感〉
星を見るって不思議っ! っていうぴきゃぴきゃな人生を恐らく送ってこなかったかたちではあるけれどもう少しかたちの欲望が深い、もしくは声を出す人間ならば少しはお星さまに触れるかたちかなってのは私の話だね。
個人的に考え込みたくなるGUNSLINGER GIRLっていうのはフラテッロの関係性、其処に絡まる感情と言葉が物語の表面に出てきたとき。この話、夜中の流星雨観測、ベートヴェンの第9を歌うような象徴的形式的シーン、前話社会的要素っていうものはあまり考える気がなく文章量も減ります。
しかしかたちはこの話で考えたくなる、うむと感じたものはトリエラの人格というものです。当たり前のように年下の女の子に姉的に生活するトリエラ。この話では自らの悲しみや苦しみを胸の中に置いて表面に出さない少女アンジェリカ、楽しいことも哀しいことも大切だと認識したものを忘れると理解している少女がその延長で「条件付け」された当たり前の拳銃との付き合い、それを忘れていたらという不安は叶わず見事にしっかりと覚えていた。そんな彼女の拳銃を無駄だとか不必要という感覚を覚えさすことなく、というかそんな所に意識がゆかずに拳銃を横においてアンジョリカの髪の毛を自身の欲で梳かすように話すトリエラに無理はない。アンジェリカも当たり前のようにといてもらう。
一話でもへまをやらかし落ち込むヘンリエッタに当たり前に絡んで自身の部屋に連れて行く。そしてお話を聞くわけなのだが彼女には余り負担になっているようには見えない。本当に人として立派で強いのです。見事です。
〈その他メモ〉
自身にとって有ると無いで全く接する温度が変わるリコに初めてが満たされていけばと考えるかたち。

〈第8話で好きな言葉〉
「楽しいことも哀しいことも…大切なことはかんたんに忘れちゃうのにね」P69。義務たる銃の組み立て方は全く不備がないのに、自身にとっての経験は忘れてしまうことについてのアンジェリカのセリフ。
〈好きなコマと気になるコマ〉

f:id:sotononaka:20171014155326j:plain

※1  第4話でクマが欲しいと半ば示唆したヘンリエッタの元にクマ。手に凶暴な爪。

 

f:id:sotononaka:20171014155601j:plain

※2 この話のシチュでは有るのだが少々状況がずれた感じで、良い絵を魅せる感じかな? それとも、か。

 

f:id:sotononaka:20171014155812j:plain

※3 単純にこのトリエラの雰囲気が好きだ。ぽっと自身をベットの上に預けて世界を見る感じ。

 

f:id:sotononaka:20171014160044j:plain

※4 第二話のリコが頭を撫でられて強制的言葉を課せられたときもこのような表情を浮かべている。「条件付け」の効果がある為、彼女達自身ならばするはずの行動はそれ以上でない。

 

f:id:sotononaka:20171014160615j:plain

※5  「ここがもっとローマから遠ければいいんだけど…その分私たちは目がいいんだから」。地理的、歴史的、文学的、天文学的? かたちには少々わかりません。地理的な話とは思うんですが、目がいいって話してますし。


次回は 第9話 How Beautiful my Florence is!

 

※1 『GUNSLINGER GIRL② 第8話 64P』 、※2 『GUNSLINGER GIRL② 第8話 64P』、※3 『GUNSLINGER GIRL② 第8話 70P』、※4 『GUNSLINGER GIRL② 第8話 71P』 、※5 『GUNSLINGER GIRL② 第8話 73P』以上 抜粋

〈自身への反省〉

三日か四日ぶり。一体自分などの位置に所属し自身はどうしたいか常々考えて。