卵の殻保存同盟

落ちた鈍い殻はとてもおいしい、と思う

第9話 How Beautiful my Florence is! 【GUNSLINGER GIRL 】【Vol.2】

GUNSLINGER GIRL 、漫画一日一話

 


《あらすじ》
フロレンスの街、端にてぼーとたばこを吸いてたそがれる男フィリッポ・アダーニ職業会計士にジャンとリコは身分を偽り近づく。兄、職業化粧品の営業ジャンに商用がてら連れられてきた妹のフロレンス、リコは二人の横に備わる彫刻に興味を示していた為フィリッポはその彫刻に纏わる歴史を説明する。話の流れでフィリッポはフィレンツェを案内することとなる。
美術館を歩く三人に黒い虫が付いているのをジャンは察知。リコをフィリッポに付けてジャンは二人から離れる。清掃中のトイレにて業務連絡を行う虫の首元にナイフを突きつけてジャンは情報を抜き出す。男たちの正体は五共和国派、フィリッポを着けていた理由はフィリッポの抹殺、ピリアッツィ氏の裏帳簿の回収だと云う。男をトイレの個室に縛り付けて、ジャンはフィレンツェに備わる支局に男の回収とこれからの騒動への備えを指示した。
少し静かなところへと行きたいと云うジャンの意思に従い裏路地を進む三人に五共和国派らしき拳銃を構えた男は帳簿を返せ、返さなければとリコに銃先を当てる。無関係のリコに迷惑を掛けたくないフィリッポであったがリコは制し敵を退ける。優しい兄によって敵を告げられていたリコは全くの遠慮なしであった。
敵を退けながら逃げて、外観からの視野を退ける建物内に隠れた三人。ジャンは軽く自分たちの正体を述べてフィリッポが急いで消される理由を聞き出す。富豪のピリアッツィ氏の会計士としての身分を放り投げる五共和国派への資金提供の帳簿を持ち出したこと、更に次の大きなテロ計画の話を聞いてしまったこと。犯罪行為を率先して行ったことのなかったフィリッポは画家を諦めて父の言うままなった会計士に付随する黒いものに手を貸したくないから逃げたのだ。せめて殺される前にせめてもう一度フィレンツェに行こうと。
近づいてくる追っ手を振り切って三人は支局の車に乗る。腹に銃弾を浴びたフィリッポはもう十分、こんな綺麗な街で死ねるなら本望だと述べるがそれを聞いていたリコはそんなに死にたいのならば止めないが死ぬのはもったいないと思う、フィリッポがこの世で絵を描く方がボッティチェリもリッピも喜ぶ、それに…フィレンツェはこんなに綺麗な街なのにと述べた。

〈概要〉
ジャンの残酷なまでの行動の徹底さ、リコの無邪気な異質さが現れる回。

〈かたちの所感〉
此れからの巻のお話が一体どのように進んでいくか知りませんが、やはりGUNSLINGER GIRL、それぞれの女の子に充てられた強いエピソードが出るお話でないとなかなか個人的には筆が進みません(お話を続けていくための気が当てられやすいですから。
この話は富豪のピリアッツィ氏の会計士が帳簿を持ち出したこと、其処に公社として価値のあるものが潜んでいるからGUNSLINGER GIRLに登場したお話です。公社としての一つの活動、更に後の重要人物もこの話に絡んでいる、これは前々話でもあった事物。
ジャンの行為への徹底さ。傍目には残酷さが目につきます。残酷行為をしたい欲の男ではないのに人を殺さなければならないとはGUNSLINGER GIRLの世は狂っていると表現しても良いでしょう(現実でも当たり前のように私の周りではないどこかで普通に存在するでしょうが)。
リコはリコとして生きてますから最後のページでのフィリッポへの言葉の抜け具合も全くもって当たり前でしょう。フィリッポにとって生活してきた末の感情を表せる土地、この土地の歴史も自身の歴史も色々が積まれてきた土地でしょうが、リコにとっては色々なものが組み合わされて目の前に顕在する何か良いところでしかありません。存在しなかった世界を認めていく作業をリコはしています。
〈その他メモ〉
個人的な思考。死ぬ場所には本望だとか、相応しい死に方みたいな話は良く話したい人は冗談のように述べるけれど(野村監督とかね)、僕はなかなかにやっぱり冗談でしか述べられないお話だなぁって感じる。
だってそうでしょ。死ぬって言いましても結局は今の感覚の連続が途切れる程度の意味しか持たない死も生も平等、私たちは最初から存在していないみたいな、っていうかこの瞬間を途切れる傾注できるお話なんて余りに遠すぎるからね。わざわざ本望とかって頭のお話でしかない、やっぱり生きるという人がわざわざ自然の流れに反抗的な意味合いを示す以外に意味なしなお話だからね。
しかし死っていうものにもその人ってやつはどうしようもなく出る。結局生き方の程度で未来は定まっていくから、よく分からないけれどそのような話、決まっていくんだろうね。本当にまだ理解足らずだけど多分ね。
〈第9話で好きな言葉〉
フィレンツェはこんなに綺麗な街なのに」P112。死を覚悟したフィリッポへのリコの無垢な言葉。
〈好きなコマと気になるコマ〉

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※1  あほ毛

 

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 ※2 この男怪しい。

 

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※3 このコマは好きです。半ば死んだ目で促すリコ、カウンセラーはたまた人生徒労者のように語るフィリッポ。

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※4,5  なりたいものと聞かれたことが初めてのように考えるリコ。頭の中にそのような思考がまだ存在しないように悩んでいます。フィリッポは目の前の絵の大きさに自身の可能性は消えたかのように座り込んでいます。

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※6 優しいわたしのお兄さん☆

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※7 コッペリアの棺ー♪


次回は第10話 パスタの国の王子様(前編)

※1 『GUNSLINGER GIRL② 第9話 82P』 、※2 『GUNSLINGER GIRL② 第9話 82P』、※3 『GUNSLINGER GIRL② 第9話 94P』、※4 『GUNSLINGER GIRL② 第9話 95P』 、※5 『GUNSLINGER GIRL② 第9話 95P』、※6 『GUNSLINGER GIRL② 第9話 95P』、※7『GUNSLINGER GIRL② 第9話 99P』以上 抜粋


〈自身への反省〉

目が疲れた。画面の見過ぎ。