卵の殻保存同盟

落ちた鈍い殻はとてもおいしい、と思う

横浜DeNAベイスターズ、日本シリーズへ

野球、日々

 

信じられない。昔のことを思い浮かべれば夢の中の世界かと思ってしまう。
昨日となった今日、なんと横浜DeNAベイスターズ日本シリーズに出場。近年プロ野球を見始めた人ならばそう驚くことがないかもしれないが僕にとって横浜というチームは弱くて、それは呆れるほど弱いチームであったから何か不確かな現実、惑わしの世界にいるような気が頭の中を渦巻く。
2008年からプロ野球を大きく見始めた私。小学六年生。野球はボールをまともに投げれない程度の技量の小太りの少年だった私は地元の阪神タイガースを応援していた。その年の阪神タイガースは前半戦圧倒的な強さを展開していたが後半戦で最大ゲーム差10ゲーム超ついた読売ジャイアンツに逆転優勝を食らった。クライマックスシリーズでもファーストステージで中日ドラゴンズに負けた。横浜ベイスターズは圧倒的な最下位だったはずだ。
それから五年後2013年から僕は横浜ベイスターズDeNAを応援し始めた。あの頃の僕はとにかく人生の名に負けて毎日ソファーやベットの上でぼーとプロ野球を見るかネット動画サイトでゲーム実況等を見る以外にろくな行為を行えなかった。横浜の試合に基づいて生活は送られていた。あれから毎年僕は横浜DeNAを応援し続けているがあの僕にとっての始まりの年ほど試合を見続けた日々はない。凄い試合、ファンになって良かったなぁと思う試合は幾つもあった。しかしそれ以上にもうファン辞めちまおうかと絶望に追い込まれる試合が山ほどあった。2013年の横浜DeNAは球団史上でも新たな滑り出しとも言えるチーム状態を作っていたのにその塩梅であったから本当の暗黒時代、僕は阪神タイガースを応援していて下手な展開を見せる横浜に呆れた時代を過ごしていたファンはどんな気持ちで横浜を見続けていたのかなと考えた。
本当に強くなったと思う。此のクライマックスシリーズで別人のようなチームになった。監督コーチ選手ファン裏方皆が皆輝いている。
選手も僕が見始めたときと様変わりした。今や球界の四番と呼ばれるようになり横浜DeNAのキャプテンとしてチームを支える筒香嘉智選手は2013年の一年だけ腐りに腐り、邪魔者扱いされていた。お正月のベイスターズ福袋に入っていた売れ残りの筒香ユニフォームストラップが入っていても「いらん」と断言してしまうほど期待度が落ち込んでいた。
そんな筒香選手もその年秋季キャンプで当時の監督であった中畑清氏に若手であり、球団としての顔に当てはまるにも関わらずメンバーから外され尻を叩かれまくれ成長した。その後の彼がどのようなプレーヤーになったのかいうまでもないだろう。筒香嘉智という選手、人間にとって一番悪い時をファンとして見ている身からすればとてもではないが筒香が順調に此処まで来れたは思えない。彼はただのスター選手ではなく本当のスターであるのだ(私にはね)。
他の選手もみんなそう。勝利のインサイドワークを示した嶺井捕手は一昨年メイン扱いされていたが後半バテて翌年新監督ラミレス監督から半ば戦力外の扱いの身から這い上がってきた。一塁ロペスはメジャーでオールスターに出たこともある選手ではあるが日本に来て最初の所属球団の巨人では契約最終年スター阿部選手との兼ね合いで思い通りに試合に出れず横浜に来た。昨年はシーズン途中極度の不振ながらにバットをしっかり振って諦める素振りを示さない所を評価したラミレス監督の起用に応え復活しチームを始めてのクライマックスシリーズに導いた。今や彼は本当に筒香とはまた違った意味での選手のリーダー役の雰囲気が醸し出している。セカンドの柴田は後半戦試合に出続けるなかで見事に成長を続ける。サード宮崎は入団当初はバッティングのセンスが光るものの走塁と守備が余りにお粗末な選手で出場機会に恵まれなかったが不断の努力で打撃守備ともに今や球界ナンバーワンに等しいサード。ショート倉本は守備の部分で色々な批判を浴びる面もあるがそれでも今年の一年をたった一人ショートのポジションに立ち続けた。センター桑原はどれだけ苦しくても気力を出し続けるチームにとって貴重な選手。ライト梶谷は横浜暗黒時代からグラウンドに立ってきた男で今年後半での頑張りには目を見張るものがあった。勝ちたい気持ちがうんと理解できた。
控えの選手高城戸柱白崎田中浩康関根乙坂細川も良くやったよ。ベンチ一丸の勝利。
僕は投手より野手の方が好きだ。だから投手のことは余り語らない。というか須田や田中、三上康晃パットンエスコバー砂田三嶋今永井納ウィーランド濱口石田皆んな頑張った。特に暗黒時代を経験して今ベンチに入っているメンバーが感じるものを考えるとね…。此処まで来れなかった人やベンチに入れなかった選手はいっぱいいるからさ…。
しかしもちろん横浜はクライマックスシリーズを勝ちあがれたが日本一にもなってもいないし優勝もしていない。ただ38年の呪いに免じて半分の19年、日本一をなんとか頂けたらなぁと思う(もちろん19年後まで優勝出来ないというのは勘弁)。相手は余りに野球が整ったソフトバンクホークスではあるが今のチームが何処まで戦えるのか見てみたい。僕が野球を見てきたなかで、横浜ベイスターズの中で一番強い横浜ベイスターズが何処までのものを見せてくれるのか楽しみだ。僕もテレビの前で応援する。頑張れ横浜DeNAベイスターズ! 今年を最後まで戦い抜こう! OUR TIME IS N.O. W。