卵の殻保存同盟

落ちた鈍い殻はとてもおいしい、と思う

一歩をみて、何も考えない

「責任取ってよね」
責任を取らなければ取らなければと考えても意味が分からず落ち込んだかたちは篭りとして暮らした。
かたちが様々に負けることを恐れ実家に篭ってしまったとき、かたちの心は色々な軽いハードルが余りにも高すぎて精神はもう何処にも何にも出来なくなってしまっていた。自らを認めることが出来なかった。素直になれなかった。嘘とともに生きた。
今もそう。「こうでなければならない」に引き摺られて生きている。五感を受けて行動する振りをするかたちはただ引き摺られているくせになんとかしなければならないと信じ込んでいる。
思い出深い嘘の数々。僕は嘘を護ろうと嘘を重ねて、嘘のための行いについて学習し、それでは罷り通らない世界だから、どんどん押し込まれていき引き篭もり今に至る。
何事も私の事実のもと、私という肉体を通して世界を認知する。「仕方ないんだ」という性質を持った言葉は要らない。出来る限りなくして絶滅させたい私の中から。
今日かたちはアルバイトをすっぽかした。向こう側から頂いているスケジュール表には書かれていない追加のスケジュールの存在を忘れていたかたちは仕事が始まってから、から…。
あぁ、まだ事実に負ける! 私の私へのくだらない保護が強い! 言葉が言葉が続かない!
だけど私自身のくだらないものに負けてはいけんから午後六時頃に向こう側に電話をした。祖父がいるリビングから固定電話でした。昔ならば出来なかった。事実を伝えることすら出来なかった。学生時代、人に休むことを言うことが嫌だから、なんとか休まないように毎日毎時間頭の中に行事スケジュールを携えていた僕はそれに耐えきれず引き篭もったんだ。今の基準に於いて、今のスケールで引きこもらないために私は、しっかりとした個人になりたいよ。何年か経ち、ほんのちょっとした涙を掬い束ねて僕は、世界の捉え方を一度落ち着きの方法を少しは心得たから行動できた。篭ってから実家で経験した虚無、辛苦、怠惰、欲望、傲慢、逃避、否定、お為ごかし、アニメ、漫画、プロ野球、ネット、音楽、イラスト、pixivに作品を残す方々、tumblr等画像投稿サイト、作家気取り、引き篭もり、逃亡、逡巡、悲哀、無駄、日向ぼっこ、ずれ、正しさ、下僕、個人、私、性的行い、しずく、かたち、わたし、わたし。私は涙を束ねて当たり前に負けないように、上手く、お話が上手な人になるための一つの行為を今日逡巡しながらも一つ踏ん切りをつけた。良かった。