卵の殻保存同盟

落ちた鈍い殻はとてもおいしい、と思う

未来なんて、夢なんてなかった

余り人が来ない私の好きな、誰にもかも視線を浴びないのに不思議な魅力を携えている本やら漫画やらで溢れている本屋さんを作りたかったけれど、なにやら本は世界に要らないらしいね。そのような現実を携えて去年一年ぶりに田舎に砂糖に群がるアリのように民衆が貪り付いてくるショッピングモール三階に構える本屋さんに行くと余りに本が多すぎて目眩がした。来年本屋さんはどうなっているのだろうか。今年何度か行ったが昨年と変わらず、言葉を述べられないものには絶望的な本の羅列が為されていた。今は見ても、少しずつ自らを語れる身分だからこそ直接的な痛みは少ないが、其れは油断せず彼らの、本の羅列による圧力に自らを護るすべを心掛けているから。私はすいすいと所々の釘に精神の微動を感じながら、身体に当たった釘はすぐ元の位置に直すからなんてことなく本屋彷徨を今はすることは可能。しかし私は本屋になる夢から逃避したのである。
パワプロプロ野球という日本の国技ではないスポーツとして一番熱がある競技はという質問に一番目に来ることが嘗ては多かった野球というスポーツを題材にしたゲームを暇さえあれば延々にやり続ける小学校後半から高校生前半にかける自分。このことは今生活する自分に関連しないから忘れてしまうんだけれども、実際昔の自分とゲームというものは切っても切れない関係であったのでございます。パワプロをやる以前からやる以降まで色々な狭い範囲のゲームに熱中していたのであります。そういうわけでゲームを作る人にも私はなりたかったんだけれども、此れはどうであろう。なんとも言い難い。自分は其処までゲームを続けられなかった、そのような作るというものが私と繋がっているなんて夢にも思わなかった私であるから進まなかっただけで、例えば幼少期にそのような現実があるのよと誰かが話していたならば、単純にゲーム業界に入り込もうと考えていたはず。しかしそんな話は存在しなかったからこそ進まなかったわけなのだが。
パワプロに夢中になっていた僕は幼年期から親の友達関係で柔道を始めていた身だったのだけれども、とても自らの喜怒哀楽を目の前の相手にぶつけられる人間ではなかったので、その当時柔道をやっていた奈良県の同学年の中で一、二を争う弱さで常に一回戦負けを被っていた。そんな自分が柔道を小学校四年生に人数不足で廃部になったから離れられたのを機にまた親により野球を始めさせられたのだが、野球は柔道より楽しくゆるく、だからこそ次第にのめり込んでいった。ボールを打つのが好きだったね。走るのも投げるのも守るのも全部へったくそだったんだけれども、バッティングって一人である程度は練習出来るからね。ランニングほどしんどくないし。引っ込み思案な私は野球ではバッティングに逃げていたんだね。なんか今になって気づいたよ。そのように上手くなるための努力をしない僕がプロになれるなんて夢にも思わず、高校の途中で辞めてドロップアウト。野球をやるために高校に行ったはずなのに、どうして僕は途中で辞めてしまったんだろうね。不可思議過ぎて気が狂ってしまうね。
他にどのような夢があったのかな。漫画家とかサウンドノベルを作りたいとか色々あったけれども、音楽や絵を全く描くことに精神のささくれを感じる僕には遠い話だなぁって結局何もかもに共通する話で自分は死んでいる。その場所で生きたいではなく、私をこっそりと守りながらその範囲で元気にやっているふりを示している。私は其処から離れて大きく言葉を話せる人間にならなければね。私がやりづらいからしませんじゃ世界に届かないからね。勝つため、届くため、響くためにならなければならない。家で引きこもって時間だけがただ経過する日々はもうまっぴらなんです。少しずつ大きく変わっていきたいのです。ということでまた次へと進むわけです。まだまだ言葉が足りていないと考えますが其れは時間と物量が解決する問題でしょうから気にせず進む。私にとって大切なのは私に有るものを全て示せられるようになることだから。