好き好き超愛してる。

水底の遺物、繭の中、かたち。

欲望をさらけ出すのは酷く醜いと、昔の僕は思った。僕は遠慮する。責任を回避する。仕返しを怖れて行動を制限する。悪意の矛先が向けられるのを怖れた。僕は悪意を口の前に持っている人間が妙に苦手で、相性が悪いのだが、理由は簡単なこと。僕の、自らを卑しめる行動を明らかにしてしまう彼ら、苦手で当たり前なのだ。
欲望は全て叶っているように見える。誰かが笑っている彼らは共に手を取り合って拍手を笑ったものたちから受ける。そのような世界。
手を怯えながら前へと出す。彼の背中に触れようとする。彼の背中が、大きく震えれば、拒絶と認識して逃げる。震えなければ、何をするの。醜い。どうしようとも欲望があるのならば、その手を何度も何回も前へと出せばいいと考える僕。