有名な人々

三年後、三年前を振り返り、笑った、僕。

火噴く怪獣

妄想する人間ではない。
想像を積み重ねるわけではない。
先人の魂を引き継ぐわけではない。
それらしきに収まれば十分らしい。
見せかけの為に様々な服もどきを用意するだけの人生だろう。
そこから離れて一体何処に行くのかわたし。
この胸に中に生まれた一つの設定を積み重ねるふりをしよう。
怪獣が私の胸から生まれた。私は死なずこの文章を打ち込んでいる。
怪獣は名前がない。今後つけられる予定もない。
人々は怪獣の存在に気を寄せない。日常生活は続く。
怪獣は街を潰していく。火を噴く。
人々は死ぬ。住宅に潰されて。火に覆われて。
それでも日常生活は続く。死んでも終わらないように。
なお私はこの文章を打ち込んでいる。
怪獣は私の胸の中にいる。怪獣という響きを越えず存在を続ける。
怪獣にどのような価値が生まれるかは私次第なのだ。
どのような立ち位置で、どのような姿で、どのように現れて、どのように死んでいくのか。
怪獣は私の心の中のコンパスの針。
コンパスに必要なものは何か僕は知らない。調べようともしない。
重力や針や視点など、コンパス足りうるものを確実に捉えなければならない。
私が言葉を発するに、絶対的に必要なものを捉えなければならない。
微弱なコンパスの針を強めるに、常に意識するに必要なものが何かわからなければならない。
世界の外から内側へと進入するに変わるものと戦い勝たなければ。
その世界の当たり前を捉えなければ。